非常持ち出し本

DIB(Disaster Imagination Book)

ご挨拶

 加古川グリーンシティ防災会では、『非常持ち出し本・DIB』と題して、防災ハンドブックを刊行させていただきました。
 加古川グリーンシティ防災会の発足(管理組合防犯防災委員会と自衛消防隊の一体化)から12年、阪神・淡路大震災から15年目に入りました。その10余年の間に、鳥取県西部地震、芸予地震、十勝沖地震、三陸南地震、新潟県中越地震、宮城県南部地震、福岡県西方沖地震、能登半島地震、新潟県中越沖地震、岩手・宮城内陸地震、 岩手県中部地震等、人的被害を伴う地震が人々の心の傷の癒えぬ間に次々と発生しました。私たちの国は現在、地震の活動度が非常に高い時期にあるといわれています。ところが、その一方で官も民も共に意識も備えもまだまだ不足しているのが現状です。
 『非常持ち出し本・DIB』(Disaster Imagination Book)は、もしもあなたが地震やその他の災害に遭遇した場合、あなたとあなたの大切な人がどのような危険にさらされ、日常の生活がどのようになってしまうのかを想像した「災害イメージ本」です。災害発生後、あなたとあなたの大切な人がどのような状況に置かれてしまうのかを、またそれ以前に今何をしておけばよいのかをこの一冊にまとめました。
災害が発生する前にできることは多く、備え、構えるための時間の長さは、発生してからとは比べものにはなりません。災害をイメージし、災害より一歩先手をとることで、あなたとあなたの大切な人が受けるであろう被害を軽減することができると思うのです。災害に備え、構える為の方法は沢山ありますが、あなたが受けるであろう災害をイメージしておかなければ、どんなに備えをしたとしても、あまり意味がありません。災害をイメージすることで、非常に有効な対策や準備ができるのです。
  『非常持ち出し本・DIB』は、私たちの力だけで生み出したものではなく、多くの書籍やホームページを参考引用させていただき、「守れ」「救え命」「伝える」「被害者支援」「構える」「想定」「資料」の7つの切り口、70項目に、今、私たちが「私たちの大切な人に伝えたいこと」をまとめ上げました。
災害は日々変化しています。「災害は歴史であり、防災は歴史から学んだ先人の知恵」として、本書も「進化する防災マニュアル」として継続して教訓を伝えて行きたいと思っています。
 あなたとあなたの大切な人が直面する被害を、少しでも軽減するためのアイテムとなるよう本書をお役立てください。
 また、『非常持ち出し本・DIB』と共に、『命のライセンス2008』と『帰宅支援サポーター2008』もご活用いただければ幸いです。
 2035年±10年の巨大地震災害までに備えられることを日々の生活の中で!

加古川グリーンシティ防災会





ダウンロード(PDF:10MB)
全173ページ



ちょっとひとこと

DIBの表紙のデザインは、顔になっています。
真剣なまなざしで
「あなたは何を守るのですか?」と
大きな声で訴えているのです。
防災活動を行うときに
「何のためにこんなことをするのだろうか?」と
多くの人たちが疑問をいだきます。
その疑問が解決しないから「防災をしない」のです。
自分が守るべきものをと考えたとき
間違いなく答えが見つかります。

「私の大切な人を守りたい!」

そうすれば、何をどのようにすればよいのか
簡単にわき出してくるはずです。

その時のサポートアイテムに
『非常持ち出し本・DIB』をご活用ください。